橋下知事vs平松市長、直接バトル・9月9日府公館
大阪の都市構想などをめぐり9日、大阪府公館(大阪市中央区)で橋下徹知事と同市の平松邦夫市長が直接討論した意見交換会で、両トップは「区長公選制」の導入や広域行政のあり方などをめぐり、激しい応酬を繰り広げた。しかし、歩み寄る姿勢はみられず、見解の違いばかりが浮き彫りになった。(産経関西9/10)
この公開討論の模様は、9月9日当日在阪各局でも近畿広域テレビ放送された。午後のMBS「ちちんぷいぷい」や夕方のニュース系でも各局が放送。
わたし個人はNHK総合「大阪の未来をどうするか」として、午後10時から約2時間にわたって、ほぼノーカット・ノー編集で録画中継したのを視聴しました。
視聴の感想としては、歩み寄りがなく平行線。あまり実りある会談でなかった。
大阪の行政改革は「前途多難だなあ」といった感じを受けました。政府に期待できないので大阪側で決めてほしいのが本音です。
わたしは大阪都構想こそ、大阪の力を高め、ひいては日本の活力復活の源泉になると思っています。地方行政制度にしても、大阪を変えることで全国的な広がりも期待できると考えます。
橋下知事から、区長公選制で、区長は政治家がやるべきなのか、役人がやるべきなのか?の問題提起。
あるいは「大阪市が大阪府全体をみてくれてもいいんですよ」・・・と橋下知事の発言も。
平松市長からは「大阪市が果たした歴史的役割・・・」とか・・・そう簡単に変えられてはたまらんということか。
橋下知事の狭い中に府県が二つある状況は一本化すべきとの発言に対し、平松市長は「大きな権限を国からもらっている」など。
けれども、橋下知事の提起があってから、24区の区政自立の取り組みも進んでいるとのこと。「大阪市は独自にやってます」とアピール。
とにかく、わたしは多少のすれ違いは捨てて、府市合併ありき。府市合併からのスタートとしないと、どこまで行っても合意しない部分は残ると思いました。
それにしても、平松市長発言の底流にあるものは何なのか?が気になります。基本的に大阪市の存続をはかる、市役所の幹部の一致した思想でしょうか。いちど甘い汁を吸った組織は権益を手放したくないのでしょうか?
これを政府の立場から見ると、どうなるのか? 官僚になり替わったつもりで考えると、政府としては、平松市長側に立って、「市長応援してますから、しっかり」となる気がします。橋下知事がガンガンやって、大阪が発展するのがイヤなのが政府ではないか?
だから、大阪市に対して最大の権限を与えて応援しているのです。
得体の知れない権力というのは、いつも大阪の発展の妨げ、チカラをそぐ方向に働きましたからね、これが真実かもしれません。
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